不動産の買い時は、いつなのか。 -不動産市場の今後の推移も踏まえて、解説します。-

当たり前のことですが、不動産購入では、安い時に買えるに越したことはありません。

不動産投資という観点から言うと、安い時に買って、高い時に売る、というのが鉄則になります。

ですが、高い、安いというのは、相対的なもので、いくらになったら安いのか、というのは、普段、不動産と関わりのない方からすると、判別するのは困難です。

普段、不動産と関わりを持っていたとしても、困難かもしれません。

安くなったら、購入しようと考えていても、その後、ずっと不動産価格が上昇し続けた場合には、いつまで経っても購入出来ません。

では、いつ購入するのがいいのでしょうか。

もちろん、資産状況等によって、異なってくると思いますので、誰にでも当てはまる時期といのはないかもしれませんが、以下検討していきたいと思います。

目次

1.目的

そもそも、不動産を購入する目的は、何でしょうか。

ここでは、2つに分けたいと思います。

  • マイホーム取得目的
  • 投資目的

目的が、どちらかで、購入タイミングは大きく変わってくるかと思われます。

なお、投資目的の場合ですが、投資目的で不動産を購入される方は、それなりに勉強をされているかと思います。

また、資産状況などによっても、大きく異なってきますし、これだけで、本1冊ぐらいの内容になってしまいますので、今回は、こちらは割愛致します。

以下、マイホーム取得目的の場合について、話しを進めます。

2.マイホーム取得目的

一般の方は、不動産購入目的は、こちらになることが多いのではないでしょうか。

もちろん、個人の方でも、投資目的で購入される方もいらっしゃいますので、その場合には、投資目的の方を参照してください。

マイホームを取得する当たって、重要なことは何でしょうか。

不動産は、総じて高額なので、予算に合うかどうか、というのが最重要かと思います。

郊外の物件を購入できるぐらいの予算しかないのに、都心の一等地を希望したとしても、そもそも予算的に無理があります。

その次に重要なのは、通勤、通学、学区などの立地になるのでしょう。

予算的に購入可能なエリアが決まり、通勤、通学などを考慮して、購入候補の物件が決まったとします。

ここで問題になるのが、購入タイミングです。

先に少し触れましたが、不動産価格が高額です。また、購入したからと云って、ずっと住み続ける(保有し続ける)訳でもないでしょう。

そうしますと、将来いつか売却する可能性もありますので、先に述べたとおり、安く買って、将来値上がりしている、というのが理想的です。

ですが、可能性として、このようなことが全くないとは言いませんが、このようなタイミングを狙って、購入するのは、ほぼ不可能だと思っています。

なぜなら、マイホームを取得するというのは、結婚して、子供が出来るなどのライフプランが実際には、進行しており、これと不動産価格の将来的な値上がりを一致させるというのは、狙って出来るものではありませんし、そのようなタイミングを待っていたら、マイホームは一生購入できないでしょう。

また、いつまでも待っていたら、候補の物件があった場合には、他の人に、買われてしまうかもしれません。

不動産は、同じような物件はありますが、同じ物件は決してありませんので、買える機会を逃してしまうと、2度と購入できないかもしれません。(これについては、こちらを参考にして下さい。)

以上、話しを進めて来ましたが、結論としては、マイホームの購入タイミングは、購入したい時に、買うのがベスト、ということになるでしょう。

3.まとめ

マイホーム取得目的の場合の、購入タイミングについて、解説してきました。

結論としては、当たり前の内容なので、期待をしていた方は、少しがっかりされたかもしれません。

少し補足ですが、購入したいからと云って、現時点でもあまり買手がいないようなエリアの物件は、今後も値上がりを期待するのは難しいので、値上がりを期待する場合には、当然避けるべきです。

ですが、そのような物件は、現時点でも、価格は低めになっていると思いますので、エリアとして、検討可能でしたら、そのような物件を購入するというのもありかと思います。

なぜなら、不動産価格について考える際には、価格と率の両方で検討してもらいたいのですが、仮に、1億円の物件と1千万円の物件があったとして、将来的に、半値(△50%)になった場合、1億円の物件では、5千万円の損、1千万円の物件では、5百万円の損、となります。

もともとの価格が安ければ、価格が下がってとしても、損失は低く抑えられます。

以上、マイホーム購入の参考に、少しでもお役に立てたら、うれしく思います。

(仮に、マイホーム購入により、損失が生じたとしても、筆者は責任を負えませんので、購入は自己責任でお願い致します。)

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この記事を書いた人

東京都中央区日本橋室町にて、不動産、不動産鑑定会社である堤不動産鑑定株式会社を経営しています。
会社ホームページはこちらです。
https://www.tappraisal.co.jp/

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