札仙広福について、主に、不動産の観点から説明していきます。

札仙広福という言葉は聞いたことありますでしょうか。
知らない方からすると、意味不明な四字熟語ですね。

さっせんひろふく、または、さっせんこうふくと読みます。

札幌、仙台、広島、福岡の4市のことです。

地方中枢市の四市を表します。地方四市ということもあります。
四市をそれぞれ見ていくと、共通点なども多く、興味深いです。

今回は、四市について、比較しながら、その特徴や共通点を探るとともに、不動産価格についても、説明をしていきます。

目次

1.四市の特徴(名物など)

不動産の話しからは、かなり逸れてしまいますが、初めに、少しゆるく四市の特徴について話しをしたいと思います

札幌、仙台、広島、福岡といいますと、皆様は何を思い浮かべますでしょうか。

色々とあると思いますが、ここでは、プロ野球、Jリーグ、地下鉄、名物について触れていきます。

(1)プロ野球

プロ野球については、改めて説明するまでもないような気もしますが、以下のとおりです。

札幌北海道日本ハムファイターズ
仙台東北楽天ゴールデンイーグルス
広島広島東洋カープ
福岡福岡ソフトバンクホークス

厳密には、日本ハムは、北広島市ですが、ここでは札幌としておいて下さい。

四球団の正式名称を改めてみると、広島と福岡は、県名と市名が同じなので、どちらになるのでしょうか。

日本ハムは、道名(県名)で、イーグルスは、県名を超えて、東北となっています。

(2)Jリーグ

実は、私はJリーグを含めて、サッカーのことは良く知らなかったのですが、四市ともに、サッカーチームがあることを今回、初めて知りました。

札幌北海道コンサドーレ札幌
仙台ベガルタ仙台
広島サンフレッチェ広島
福岡アビスパ福岡

(3)地下鉄

項目を地下鉄とさせていただきましたが、ご存知の方からすると、地下鉄のない市があるだろう、と御叱りを受けるかもしれません。

そうです、四市のうち、唯一、広島市だけ地下鉄がなく、路面電車となっています。

路面電車に乗ったことがある方は、お分かりかとは思いますが、路線電車は、信号待ちや渋滞の影響を、直接受けますので、時間どおりに着かないことが多いです。

これは大きなマイナスだと思っています。

地下鉄整備の構想は、過去にあったようですが、現在のところ、具体的な動きはないようです。

これは、四市比較の一つのポイントでしょう。

参考までに、他に地下鉄がある都市は、東京都、横浜市、京都市、大阪市、神戸市になります。

(4)名物

四市は、いずれも魅力的な名物があります。

札幌は、ラーメン、スープカレーなど、たくさんありすぎて、どれを取り上げるか迷いますが、お肉が好きな方には、ジンギスカンは外せないですね。

仙台も同様に、どれをとりあげるか迷いますが、やはり、仙台といえば牛タンは外せませんね。

他には、笹かまぼこ、ずんだ餅も悩ましいところです。

広島は、何と言っても広島焼きですね。

福岡もたくさんあって迷いますが、明太子は外せないと思います。

2.四市の概要

横道に、かなり逸れてしまいましたが、ここから真面目に、四市について解説していきます。

四市の特徴として、人口、面積、人口密度について見ていきます。

表にしますと、下記のとおりとなりますが、数字だけでは、少し分かりにくいので、それぞれについてグラフにします。


(1)人口

まず、人口です。

いずれの都市も人口が増加していますが、見た目にも、福岡市の伸びが顕著です。

人口は、札幌市がトップです。2020年で、2番目の福岡市よりも、約36万人、人口が多くなっています。

2000年では、札幌市と福岡市の差は、約48万人でしたが、2020年では、約36万人と縮小しています。
2000年から2020年の20年間で、12万人の差を縮めましたことになります。
2020年時点で36万人の差ですので、60年後には、札幌市と福岡市の人口が同じになっているかもしれません。

広島市と仙台市では、10万人程度、広島市の方が人口が多くなっています。

(2)面積

次に面積です。

日本の国土は変わらないので、面積は変わらない筈ですが、市町村合併により市域が変化しますので、それに伴い、面積も変化しています。

面積は、広島市を除き、ほぼ変化がありません

広島市は、平成の大合併により面積が拡大しています。

(3)人口密度

人口、面積と見てきましたので、人口密度についても触れたいと思います。

人口密度は、広島市は、先の合併の影響により、2005年に人口密度は低下しています。

その後は、札幌市、仙台市と同様、微増で推移しています。

福岡市は、人口増加数が多いことから、人口密度の上昇も他市と比較して、大きくなっています

3.不動産価格

次に不動産価格について、見ていきます。

(1)最高路線価

最高路線価です。

人口だけで土地価格が決まる訳ではありませんが、仙台市と広島市では、人口の多い広島市の方が、最高路線価は安くなっています。

福岡の最高路線価が一番高いのは納得ですが、札幌市もそれなりの水準になっています。

人口密度を考慮すると、札幌市と福岡市は、最高路線価にもう少し差があってもいいような気がします。

(2)公示価格

次に、公示価格の推移です。

価格は、全用途の平均価格になります。

最高路線価では、仙台市の方が、広島市よりも高かったですが公示価格の全用途平均では、広島市の方が高くなっています

札幌市の価格が一番低くなっています。

私の推測になりますが、札幌市は、面積が広いので、土地価格のあまり高くない地点が多くあることから、全用途平均では、一番低くなっているのではないかと推測されます。

4.まとめ

四市について、比較してみましたが、どうでしょうか。

最後の全用途の平均価格のグラフでは、広島市と仙台市の差がどんどんと縮まっており、近いうちに逆転されるかもしれません。

新たなデータを得ましたら、更新していきます。

若干グルメレポートのような感じになってしまいました。

一つ紹介し忘れましたが、福岡はもつ鍋も捨てがたいです。

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